
「私も歯並びが悪かったから、子どもにも遺伝してしまうのかな…」と心配している親御さんは少なくありません。子どもの歯並びが気になりはじめたとき、真っ先に頭に浮かぶのが”遺伝”という言葉ではないでしょうか。
結論からお伝えすると、歯並びへの遺伝の影響はおよそ30〜40%程度とされており、残りの60〜70%は生活習慣や口腔環境など「後天的な要因」が占めると考えられています(個人差があります)。つまり、親の歯並びが悪くても、早めに適切なケアや対策をとることで、お子さまの歯並びに良い影響を与えられる可能性があります。
- ◦ 目次
- ▸ 子どもの歯並びが心配…遺伝のせいだけじゃないの?
- ◦ 「親が出っ歯だから、うちの子も…」という不安
- ◦ こんなサインが出ていたら要注意
- ▸ 歯並びと遺伝の関係:仕組みをわかりやすく解説
- ◦ 歯並びに遺伝が影響する部分とは?
- ◦ 受け口(反対咬合)は特に遺伝との関連が深い?
- ▸ 遺伝より見落とせない!歯並びを悪化させる生活習慣
- ◦ 口腔習癖が顎の発育に与える影響
- ◦ 口呼吸が歯並びに与えるメカニズム
- ◦ 指しゃぶりはいつまでなら大丈夫?
- ▸ 歯並びが気になったら?早期対策と矯正のタイミング
- ◦ 早期介入のメリットと対策の考え方
- ◦ 小児矯正を始めるタイミングの目安
- ◦ インビザラインファーストという選択肢
- ▸ たなべ歯科クリニックの小児歯科・矯正へのこだわり
- ◦ お子さまとご家族に寄り添う診療スタイル
- ▸ よくある質問
- ◦ ✅ この記事のまとめ
- ◦ 子どもの歯並びのことを相談したい
- ◦ 👨⚕️ 監修:たなべ歯科クリニック 院長 田邉康宏
子どもの歯並びが心配…遺伝のせいだけじゃないの?
「親が出っ歯だから、うちの子も…」という不安
子どもの歯並びが乱れてきたとき、「自分(親)も同じだったから仕方ない」とあきらめてしまうケースがあります。しかし、遺伝だからといって何もできないわけではありません。まず大切なのは、遺伝と後天的な要因をきちんと切り分けて理解することです。
親御さんのなかには、「矯正治療は見た目だけの問題では?」と感じる方もいらっしゃいます。ところが、歯並びの乱れは噛み合わせのバランスにも関わり、食事のしやすさや発音、さらに口まわりの筋肉の発達にも影響を及ぼすことがあります。お子さまの成長を長い目で考えるうえで、歯並びへの関心はとても大切です。
こんなサインが出ていたら要注意
以下のような様子が気になりはじめたら、一度歯科医師に相談することをおすすめします。
- 乳歯が抜けたあと、なかなか永久歯が生えてこない
- 上の前歯が極端に前に出ている(出っ歯傾向)
- 下の歯が上の歯より前に出ている(受け口・反対咬合)
- 前歯で食べ物をうまく噛み切れない、食べこぼしが多い
- 口をいつも開けていることが多い(口呼吸の習慣)
これらは必ずしも遺伝だけが原因とは限りません。次のセクションで、遺伝と環境それぞれの関係を詳しく見ていきましょう。
歯並びと遺伝の関係:仕組みをわかりやすく解説
歯並びに遺伝が影響する部分とは?
歯並びへの遺伝的影響として特に関わりが深いとされるのは、顎(あご)の大きさや形・歯の大きさです。顎が小さいのに歯が大きい場合、歯が並びきるスペースが足りず、叢生(そうせい:歯がでこぼこに並ぶ状態)が起こりやすくなります。逆に顎が大きく歯が小さければ、すき間が生じやすくなります。
こうした骨格的な特徴は親から受け継がれることがあり、「上顎が小さい」「下顎が前に出やすい」といった傾向が親子で似るケースもあります。ただし、遺伝はあくまで「なりやすさ」を示すものであり、遺伝があるからといって歯並びが悪くなることが決まるわけではありません(個人差があります)。
Point 01
顎の骨格的な大きさ・形、歯の大きさ(歯冠幅)、歯の本数(先天性欠如歯)、受け口(下顎前突)などの骨格的な噛み合わせのタイプは、遺伝との関連が比較的高いとされています。特に受け口は親子で同じ傾向が見られることがあるため、親御さんに受け口の傾向がある場合は早めの観察が大切です(個人差があります)。
Point 02
歯並びの最終的な状態は、生活習慣・口腔習癖・食生活・顎の使い方といった後天的な要因が大きく関わります。研究によると、歯並びに対する遺伝の寄与率はおよそ30〜40%程度とされており(個人差があります)、残りは環境・習慣・早期ケアの影響を受けます。つまり、遺伝的素因があっても、日常生活の工夫や早期の対策によって状態が改善できる可能性があります。
Point 03
乳歯の並びが良くても永久歯の歯並びが乱れることはありますし、逆に乳歯に少しすき間があっても永久歯が正常に並ぶケースも多くあります。乳歯のすき間(霊長空隙・発育空隙)は永久歯が並ぶためのスペースとして必要なものであり、「すき間がある=悪い」とは言えません。乳歯と永久歯の状態を混同しないことが大切です。
受け口(反対咬合)は特に遺伝との関連が深い?
受け口(下の歯が上の歯より前に出る状態)は、骨格的な特徴が関わるため、遺伝との関連性が比較的高いと言われています。両親のどちらかに受け口の傾向がある場合、お子さまにも同様の傾向が出やすいことがあります(個人差があります)。ただし、受け口は乳歯列期の早い段階で対処することで、顎の成長方向に良い影響を与えられる場合があります。気になる場合は早めに歯科医師に相談しましょう。

遺伝より見落とせない!歯並びを悪化させる生活習慣
口腔習癖が顎の発育に与える影響
歯並びの乱れの原因として、日常的なくせ(口腔習癖)が大きく関わることが知られています。遺伝的な素因がなくても、長期間続く習癖によって顎の骨の発育や歯の位置が変化していくことがあります。代表的な口腔習癖とその影響を整理しておきましょう。
✅ 歯並びに良い影響を与える習慣
- よく噛んで食べる(硬さのある食事)
- 鼻呼吸を意識する
- 正しい姿勢で食事をする
- 指しゃぶりを適切な時期までに卒業する
- 定期的な歯科検診・歯磨き指導
⚠️ 歯並びに悪影響を与えやすい習慣
- 長期間の指しゃぶり(3歳以降も続く場合)
- 口呼吸が習慣化している
- 舌を前歯に押し当てるくせ(舌突出癖)
- 頬杖・横向き寝の長時間継続
- 軟らかいものばかり食べる食生活
口呼吸が歯並びに与えるメカニズム
口呼吸が習慣化すると、口の周りの筋肉が緩んだ状態が続きます。本来、上顎の発育は舌が口蓋(上あご)に適度に当たることで促されます。しかし口呼吸では舌が下がりやすく、上顎が十分に広がらないまま発育してしまうことがあります。その結果、歯が並ぶスペースが不足し、叢生(乱ぐい歯)につながるリスクが生じます。
お子さまがいつも口を開けている、睡眠中にいびきをかく、朝起きると口が乾いているといった場合は、口呼吸の習慣がある可能性があります。耳鼻咽喉科と歯科の両面からアプローチすることが大切です。
指しゃぶりはいつまでなら大丈夫?
乳児期の指しゃぶりは発育上ごく自然なことであり、2〜3歳頃までは特に心配する必要はないとされています。問題となるのは、3〜4歳以降も長時間・強い力で続く指しゃぶりです。上の前歯が前方に傾いたり(出っ歯傾向)、前歯が噛み合わない開咬(かいこう)が生じたりすることがあります(個人差があります)。もし4歳を過ぎても指しゃぶりがなかなか止められない場合は、一度歯科医師に相談されることをおすすめします。
「様子を見ていれば自然に治るだろう」と思いがちな習癖も、顎の成長期に長期間続くと歯並びへの影響が出やすくなります。気になることがあれば早めに歯科医師へご相談ください。自己判断でのトレーニングや器具の使用は控え、専門家の指導のもとで対応しましょう。
歯並びが気になったら?早期対策と矯正のタイミング
早期介入のメリットと対策の考え方
子どもの歯並びへの対策は、成長の力を活かせる時期に行うほど選択肢が広がります。顎の骨はまだ発育途中であるため、適切な時期に歯科的なアプローチをとることで、顎の成長方向を誘導したり、歯が並ぶスペースを確保したりすることが期待できます(個人差があります)。
早期対策として家庭でできることとしては、口呼吸への気づきと改善(鼻呼吸の練習)、食事での咀嚼の意識(よく噛む食事)、指しゃぶりや舌癖の改善サポートなどがあります。一方で、矯正装置を使ったより専門的な対応は、歯科医師の診断のもとで行うことが大切です。
小児矯正を始めるタイミングの目安
小児矯正には大きく分けて「第一期治療」と「第二期治療」があります。第一期治療は乳歯と永久歯が混在する混合歯列期(おおよそ6〜12歳頃)に行うもので、顎の発育を利用して歯が並ぶスペースを整えることを主な目的とします。受け口・交叉咬合・重度の叢生などは、早期に対応することで後の治療負担を軽減できる可能性があります(個人差があります)。
一方、第二期治療は永久歯が生えそろった12歳以降に行うもので、主に成人矯正に近いアプローチをとります。第一期治療を経ることで、第二期治療が不要になるケースもあれば、軽微な追加治療で済む場合もあります(個人差があります)。
インビザラインファーストという選択肢
近年注目されている小児向けマウスピース矯正のひとつが「インビザラインファースト」です。透明で取り外しができるマウスピース型の矯正装置で、混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)のお子さまを対象としています。
✅ インビザラインファーストのメリット
- 透明で目立ちにくい
- 食事・歯磨き時に取り外せる
- 金属アレルギーの心配が少ない
- 口の中を傷つけにくい
- 定期的な交換で成長に対応できる
⚠️ 注意点・デメリット
- 装着時間の管理(1日20〜22時間が目安)が必要
- お子さま本人の協力が不可欠
- すべての症例に適用できるわけではない
- 紛失・破損のリスクがある
- 適応の有無は歯科医師の診断が必要
インビザラインファーストが適しているかどうかは、お子さまの歯並びの状態・年齢・協力度などを総合的に判断する必要があります。まずは歯科医師にご相談いただき、お子さまに合った方法を一緒に考えていきましょう。
たなべ歯科クリニックの小児歯科・矯正へのこだわり
お子さまとご家族に寄り添う診療スタイル
愛媛県松山市南吉田町にあるたなべ歯科クリニックでは、院長・田邉康宏先生のモットーである「よく診て、よく聴いて、よく説明(はな)す」のもと、お子さまの歯並びのご不安にも丁寧にお応えしています。治療方針は押しつけることなく、患者さまやご家族と一緒に考えていく姿勢を大切にしています。
- 無料託児サービス(専任保育士常駐):小さなきょうだいを連れてきても安心。専任の保育士がお子さまをお預かりします。
- キッズクラブ:定期検診や歯磨き指導を通じて、お子さまの歯の健康を長期的にサポートします。
- 小児矯正(インビザラインファースト):混合歯列期のお子さまを対象とした透明マウスピース矯正に対応しています。
- 半個室診療室・バリアフリー対応:周囲を気にせず相談できる環境で、小さなお子さまからシニアの方まで安心してご利用いただけます。
- 厚生労働省認定 歯科外来診療環境体制(外来環):安全・衛生管理の面でも高い基準を満たしています。
よくある質問
親が歯並びが悪い場合、子どもも矯正が必要になりますか?
子どもの矯正は何歳から始めるのが良いですか?
インビザラインファーストとワイヤー矯正、どちらが向いていますか?
✅ この記事のまとめ
- 歯並びへの遺伝の影響はおよそ30〜40%程度で、後天的な生活習慣・口腔環境の影響のほうが大きいとされている(個人差あり)
- 受け口・顎の骨格的な特徴などは遺伝との関連が比較的高いが、早期対応で良い影響を与えられる可能性がある
- 口呼吸・指しゃぶり・舌癖などの習癖は歯並びに影響を与えやすいため、早めに気づき対処することが大切
- 小児矯正(インビザラインファーストなど)は成長の時期を活かして行うほど選択肢が広がる
- 「少し気になる」段階でも歯科医師に相談することで、適切なタイミングで対応を始めやすくなる

子どもの歯並びのことを相談したい
愛媛県松山市南吉田町の「たなべ歯科クリニック」では、小児歯科・小児矯正(インビザラインファースト)に対応しています。無料託児サービス(専任保育士常駐)もあり、小さなお子さまを連れてのご来院も安心です。24時間WEB予約受付中ですので、お気軽にご予約ください。
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👨⚕️ 監修

たなべ歯科クリニック 院長 田邉康宏
経歴
-
1978年
松山市立生石小学校卒業
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1981年
松山市立西中学校卒業
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1984年
愛媛県立松山南高理数科卒業
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1990年
国立徳島大学歯学部卒業
大阪名越歯科(高槻)勤務 -
1994年
大阪名越歯科(梅田センタービル)チーフドクター
-
1998年
たなべ歯科クリニック開院
資格・所属学会
- 日本歯科医師会 会員
- 愛媛県歯科医師会 会員
- 松山市歯科医師会 会員
- 河原学園 臨床実習主任




「うちの子、歯並びが遺伝するのでは?」というご相談をよくいただきます。遺伝の影響がゼロとは言えませんが、早い段階でご相談いただくことで対応できることは多くあります。私のモットーは「よく診て、よく聴いて、よく説明する」こと。治療の説明は何回でもしますので、どうぞ気軽にお声がけください。お子さまの笑顔のために、ご家族と一緒に最善の方法を考えていきたいと思っています。(院長 田邉康宏)