
お子さまの歯並び、気になっていませんか?
お子さまの歯並びを見て、「これって矯正が必要なのかな?」と悩まれる保護者の方は多いです。
私も長年、多くのお子さまの歯並びを診てきましたが、早めに気づいて対処できれば、将来の負担を大きく減らせるケースがたくさんあります。
実は、歯並びの問題は単なる見た目だけの問題ではありません。お口の機能、呼吸、姿勢、さらには勉強への集中力にまで影響することがあるのです。だからこそ、適切な時期に適切な治療を始めることが、お子さまの健やかな成長にとって非常に重要になります。
この記事では、小児矯正が必要な歯並びの特徴や見極めポイント、治療開始の適切な時期について、わかりやすくお伝えします。
小児矯正が必要な歯並びの代表的なタイプ
まず、どのような歯並びが矯正治療の対象になるのか、代表的なタイプをご紹介します。

上顎前突(出っ歯)
上の前歯が前に突き出ている状態です。
口呼吸や指しゃぶりなどの癖が原因となることが多く、放置すると顔の骨格にも影響を及ぼす可能性があります。転んだときに前歯をぶつけやすいというリスクもあるため、早めの対処が望ましいです。
開咬(かいこう)
奥歯を噛み合わせても前歯が閉じない状態を指します。
指しゃぶりや舌を前に出す癖が原因となることが多く、食べ物を噛み切りにくい、発音がしにくいといった機能的な問題を引き起こします。
叢生(そうせい)・ガタガタの歯並び
歯が重なり合ってガタガタに生えている状態です。
顎の大きさに対して歯が大きすぎる、あるいは顎が小さすぎることが原因です。歯磨きがしにくく、むし歯や歯周病のリスクが高まります。
反対咬合(受け口)
下の前歯が上の前歯より前に出ている状態です。
遺伝的な要因も関係しますが、早期に治療を開始することで、顎の成長をコントロールし、将来的に外科手術が必要になるリスクを減らせる可能性があります。
口腔習癖が歯並びに与える影響
歯並びの問題は、実は「癖」が大きく関係しています。
お子さまの日常的な癖や習慣が、歯並びや顎の成長に悪影響を及ぼすことがあるのです。これを「口腔習癖」と呼びます。

口呼吸
鼻ではなく口で呼吸する癖です。
口呼吸が続くと、舌の位置が下がり、上顎の成長が不十分になります。その結果、歯が並ぶスペースが足りなくなり、叢生や上顎前突を引き起こす原因となります。また、口が常に開いているため、口の中が乾燥し、むし歯や歯周病のリスクも高まります。
指しゃぶり
3歳を過ぎても指しゃぶりが続いている場合は要注意です。
指で前歯を押し続けることで、上顎前突や開咬を引き起こします。早めに癖を改善することが大切です。
猫背や姿勢の悪さ
意外に思われるかもしれませんが、姿勢も歯並びに影響します。
猫背になると、頭が前に出て、口が開きやすくなり、口呼吸につながります。姿勢を正すことも、歯並び改善の一環として重要です。
舌の位置の問題
舌が正しい位置にないと、歯並びに悪影響を及ぼします。
正しい舌の位置は、上顎の裏側に軽く触れている状態です。舌が前に出ていたり、下に落ちていたりすると、歯を押してしまい、歯並びが乱れる原因となります。
小児矯正を始める適切な時期とは?
「いつから矯正を始めればいいの?」という質問をよくいただきます。
結論から言うと、5歳から8歳が最も適した時期です。

なぜ5歳からなのか?
この時期は、乳歯列期から混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)にあたります。
顎の成長発育が最も期待できる時期であり、顎を広げて歯が並ぶスペースを確保しやすいのです。また、習慣付けがしやすい年齢でもあり、トレーニングにも積極的に取り組んでくれます。
早期治療の8つのメリット
5歳から始めることで、以下のようなメリットがあります。
- 歯を抜かずに治せるケースが多い・・・顎の成長を利用できるため、抜歯の必要性が減ります。
- ブラケットを使わない治療が可能・・・マイオブレースなどの機能的矯正装置を使うことで、目立たない治療ができます。
- 痛みを感じることがほとんどない・・・機械的に歯を動かすのではなく、自然な成長を促すため、痛みが少ないです。
- 矯正後の後戻りが少ない・・・根本的な原因(口腔習癖)を改善するため、後戻りしにくいです。
- むし歯や歯周病のリスクを抑えられる・・・歯並びが整うことで、歯磨きがしやすくなります。
- 見た目を気にせず治療ができる・・・装置は就寝時と日中1〜2時間程度の装着で済みます。
- 健康にも良い影響がある・・・鼻呼吸が確立され、免疫力の向上や集中力アップにつながります。
- 他の矯正治療に比べて費用を抑えられる・・・早期に始めることで、将来的な治療費を抑えられます。
鼻呼吸の確立で勉強の集中力もアップ!
鼻呼吸ができるようになると、脳に十分な酸素が供給されます。
その結果、勉強への集中力が向上し、学業成績にも良い影響を与える可能性があります。歯並びの改善が、お子さまの将来にとって多方面でプラスになるのです。
マイオブレースによる小児矯正の特徴
当院では、マイオブレースという機能的矯正装置を使用した治療を行っています。
マイオブレースは、世界100ヶ国以上で使用されている革新的な治療法で、単に歯並びを整えるだけでなく、呼吸や姿勢、顔の成長まで包括的に改善します。

マイオブレースの5つの特徴
- 歯を抜かない・・・顎の成長を促すことで、抜歯を避けられます。
- 目立たない・・・学校に行っている間は装着する必要がありません。
- 後戻りが少ない・・・原因となる癖を改善するため、後戻りしにくいです。
- 負担や痛みが少ない・・・機械的に歯を動かさないため、痛みがほとんどありません。
- 全身の成長発育を促す・・・姿勢や呼吸の改善により、全身の健康にも良い影響があります。
治療の流れ
治療は以下の4つのステップで進みます。
- 習癖の改善・・・口呼吸や舌の位置などの悪い癖を改善します。
- 歯列の拡大・・・顎を広げて、歯が並ぶスペースを確保します。
- 歯の配列・・・歯を正しい位置に導きます。
- 保定・・・治療後の状態を安定させます。
ご家庭でのトレーニングも重要
月に1回、院内でトレーニングを行いますが、ご家庭でも保護者の方と一緒に毎日10分間の練習をお願いしています。
就寝時と日中1〜2時間程度、マイオブレースを装着していただきます。お子さまと保護者の方の協力が、治療の成功には欠かせません。
治療期間と効果
治療期間は個人差がありますが、通常6か月〜2年程度です。
早いお子さまでは2週間ほどで歯並びが改善することもあります。がんばってトレーニングを続ければ、2年ほどでしっかりと結果が出ます。
当院の小児矯正の特徴とサポート体制
当院では、毎月100名以上のお子さまがトレーニングに取り組んでいます。
専用のアクティビティルームを完備
院内には、小児矯正スタッフと楽しく遊びながらトレーニングできる専用スペースがあります。
お子さまが楽しく通えるような環境づくりを心がけています。
マイオブレースエデュケーターが在籍
マイオブレースによる小児矯正セミナーをマスターした「エデュケーター」と呼ばれる専門スタッフが在籍しています。
さまざまな疑問や不安にお応えし、保護者の方とお子さまをしっかりサポートします。
院長も施術するので毎日対応できる
私自らが施術に携わることで、一貫性のある質の高い治療を提供しています。
きめ細やかな観察と専門的な視点から、お子さまの成長に合わせた最適な治療を日々実施しています。毎日対応できるため、装置が取れてしまったなどの緊急時にもすぐに対応できます。
治療費用について
小児矯正の費用について、明確にお伝えします。
- 精密検査:3,000円(税込)
- 基本治療費:300,000円(税込)
- 調整費:0円
- 治療中に使用する装置2〜5個:追加費用なし
すべて自費治療となりますが、治療費が高額だからと治療をあきらめることがないよう、リーズナブルな価格設定にしています。
また、無料矯正相談も実施していますので、まずはお気軽にご相談ください。
実際の治療症例のご紹介
当院で実際に治療を受けたお子さまの症例をご紹介します。
症例1:8歳9か月女の子(前歯がガタガタ)
主訴は前歯のガタガタでした。
マイオブレース(筋機能療法)による治療を開始し、5か月で大きく改善しました。治療は継続中ですが、お子さまも保護者の方も大変満足されています。
症例2:8歳6か月男の子(お口ポカン)
主訴はお口ポカン(口が常に開いている状態)でした。
マイオブレースによる治療を7か月間行い、口がしっかり閉じられるようになりました。鼻呼吸も確立され、姿勢も改善されました。
これらの症例からもわかるように、早期に治療を始めることで、短期間で効果を実感できるケースが多いです。
よくあるご質問
マイオブレースは痛いですか?
ブラケットを使った矯正治療では機械的に歯を動かすため、最初の1〜3日は痛みが出ることが多いのですが、マイオブレース治療では痛みが出ることがほとんどありません。
装置の使用方法は?
日中1〜2時間と就寝中に装置を装着してもらいます。
学校へ行っている間は装着する必要はありませんので、お子さまの負担も少ないです。
効果を実感できるまでどのくらいかかりますか?
早いお子さまで2週間ほどで歯並びが改善していることがあります。
がんばってトレーニングをしていれば2年ほどでしっかり結果が出ます。
保険は適用されますか?
残念ながらすべて自費治療です。
ただし、治療費が高額だから治療をあきらめるということがないよう、リーズナブルな価格設定にしています。
まとめ:お子さまの歯並び、早めの相談が大切です
小児矯正が必要な歯並びには、上顎前突、開咬、叢生、反対咬合などがあります。
これらの問題は、口呼吸や指しゃぶり、猫背などの口腔習癖が原因となることが多いです。5歳から8歳の時期に治療を始めることで、顎の成長を利用して歯を抜かずに治せるケースが多く、痛みも少なく、後戻りもしにくいという大きなメリットがあります。
マイオブレースによる治療は、単に歯並びを整えるだけでなく、呼吸や姿勢、顔の成長まで包括的に改善する革新的な方法です。当院では、専用のアクティビティルームやマイオブレースエデュケーターによるサポート体制を整え、お子さまと保護者の方を全力でサポートしています。
お子さまの歯並びが少しでも気になっている方は、ぜひ一度ご相談ください。
早めの対処が、お子さまの将来の健康と笑顔につながります。
詳しい治療内容や無料矯正相談については、たなべ歯科クリニック 小児矯正のページをご覧ください。
小児矯正が必要か迷っている保護者の方へ
「出っ歯やガタガタは様子見でいいの?」「口呼吸や指しゃぶりも関係ある?」と気になる方へ。初診ではお子さまのお口の状態や年齢に合わせて、歯並びの見極め方や治療開始の目安をわかりやすくご案内します。 予約方法を確認する
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小児矯正が必要かどうかは、歯並びだけでなく口呼吸や舌の位置、顎の成長も含めて見ていくことが大切です。少しでも気になるサインがあるときは、早めに相談してみませんか。 相談方法を確認する
この記事の監修者

たなべ歯科クリニック院長 田邊泰宏
経歴
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1990年
国立徳島大学歯学部卒業、大阪名越歯科(高槻)勤務
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1994年
大阪名越歯科(梅田センタービル)チーフドクター
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1998年
たなべ歯科クリニック開院
愛媛県松山市にて、予防歯科からインプラント等の高度な自由診療まで幅広く対応。丁寧なカウンセリングを信条とし、地域の皆様が一生自分の歯で歩める健康づくりを支えている。




