小児矯正と食事の注意点は?毎日気をつけたい習慣を紹介

お子さまが小児矯正を始めると、日々の食事に対する配慮が必要になります。

矯正装置の破損や着色、口内炎などのトラブルを防ぐために、適した食べ物と避けるべき食べ物を知ることが大切です。

当院では毎月100名以上のお子さまがマイオブレースによるトレーニングに取り組んでいます。その中で、食事の工夫が治療の成功につながることを日々実感しています。

この記事では、小児矯正中の食事で起こりやすいトラブルと、毎日実践したい食後のケア習慣について詳しく解説します。

小児矯正中の食事で起こりやすいトラブル

小児矯正中は、装置の種類によって食事に関するトラブルが発生することがあります。

マイオブレースのような取り外し式の装置であれば、食事中は外すことができるため比較的トラブルは少ないです。

矯正装置が破損する

固定式の装置を使用している場合、硬い食べ物や粘着性のある食べ物によって装置が破損することがあります。

例えば、ナッツやせんべいなどの極端に硬いものを噛むと、装置に強い衝撃がかかります。

フランスパンや骨付きの肉なども、前歯で強く噛み切る必要があるため注意が必要です。

硬い食べ物を食べる際は、事前に小さく切って、歯や装置に負担がかからないようにしましょう。

また、お餅やキャラメルなどの粘着性のあるものも、装置に付着して外れたり破損したりする原因になります。

矯正装置に食べ物が引っかかる

肉や魚の繊維、トウモロコシやエノキダケなどは、矯正装置に引っかかりやすい食べ物です。

細かい箇所のある矯正装置をきれいに掃除するのは非常に大変です。

引っかかりやすい食べ物をすべて排除するのは難しいかもしれません。

気をつけて与える、食後はしっかりとケアをするなど、装置に食べ物が引っかかったままにならないよう工夫してください。

矯正装置が着色する

プラスチック素材の装置を使用している場合、カレーやミートソースなど着色しやすい食べ物を口にすると色素が残ることがあります。

ワイヤー矯正の中には、白や透明などの目につきにくいものもあります。

矯正装置だけではなく、顎間ゴムなどの補助ツールも着色しやすいです。

着色を防ぐためには、食後にすぐ歯磨きをすることが重要です。

口内炎ができる

矯正装置が口の内側や舌に触れることによって、口内炎ができてしまうことがあります。

口内炎は、何もしない場合でも1週間ほどで治ります。

しかし、治るまでは痛みがあるので食事しにくくなるでしょう。

ビタミンB群を摂取するように心がけると、予防できるかもしれません。具体的には、豚や牛のレバー、はちみつ、たまご、納豆、チーズ、のりなどが挙げられます。

歯が動く痛みで食事がしにくい

矯正装置によって力をかけることで歯を動かしていますが、特に装着したばかりの時は痛みや違和感があります。

しばらくすれば痛みは落ち着いてくるので、それまでは柔らかめの食事で強く噛まなくてよいようにしましょう。

噛まずに食事を摂るようになる

矯正装置を装着したばかりの時は違和感があるため、食べ物を噛まずに飲み込んでしまうこともあります。

咀嚼せずに飲み込むと、装置に食べ物が引っかかりやすく、身体にもよくありません。

矯正治療を開始したばかりの時は、噛みやすい食事内容にしてよく噛むように本人にも伝えましょう。

小児矯正中に適した食べ物

成長期のお子さまの食事内容は、健康的な身体をつくるために気を配る必要があります。

矯正治療に発生しやすいトラブルを避けながらも、栄養が偏らないように配慮することが大切です。

柔らかくできる食べ物

矯正中は、歯や装置に負担をかけずに食事を楽しむために、柔らかい食材を選ぶことが重要です。

ごはん、うどん、おかゆなどの主食類は、矯正中でも安心して食べられます。

野菜は蒸して柔らかく調理するか、刻んで摂ることで負担が少なくなります。

例えば、人参やかぼちゃ、りんごなどを蒸してやわらかくすると、歯に優しい食材となります。

よく煮込んだ肉(ひき肉、鶏そぼろ、やわらかい煮込み料理)も適しています。

スープやポタージュ

スープやポタージュは、ソフトで舌触りの良い食材を使って調理されることが多いです。

野菜や肉、魚が柔らかく煮込まれ、栄養豊富で食べやすい食事となります。

特に、ミキサーで滑らかにしたポタージュは、歯に優しく消化もしやすいため、小児矯正中の食事として選択しやすいです。

ヨーグルトやゼリー

ヨーグルトやプリンは、口当たりが柔らかく、歯を傷つけることなく食べられる食品です。

カスタードプリンや果物入りヨーグルトは、食事やデザートとして選びやすいです。

ゼリーも同様に、装置に負担をかけずに楽しめます。

半熟卵やスクランブルエッグ

卵料理(オムレツ、茶碗蒸し)は、柔らかくて栄養価も高いため、矯正中のお子さまに適しています。

豆腐や納豆も、装置を傷つけにくく、口内を清潔に保ちやすいため、毎日の食事に積極的に取り入れると良いでしょう。

野菜スムージーや野菜ジュース

バナナや熟した果物は、そのまま食べても柔らかく、装置に負担をかけません。

野菜スムージーや野菜ジュースは、必要なビタミンやミネラルを摂取しながら、矯正装置に負担をかけずに栄養を補給できます。

小児矯正中に注意すべき食べ物

小児矯正中に注意が必要な食べ物は、装置の破損・着色につながるため、摂取を避けるか工夫する必要があります。

粘着性のある食べ物は避ける

キャンディーやガムは、粘着性のある食品の代表例です。

これらの食品は歯に付着しやすく、矯正装置にくっつくことで清掃が難しくなります。

特にキャンディーは、虫歯の原因となる糖分を含んでいることが多いため、摂取量に気を付ける必要があります。

キャラメル、ガム、ソフトキャンディは装置に残りやすく、虫歯になりやすいという理由からも矯正治療中は避けたほうがよいでしょう。

甘い物を食べたい時は、飴などの装置につきにくいものを選択してください。

硬い食べ物は控える

装置をつけて数日経てば大抵のものは食べられるようになりますが、硬いせんべいやナッツ類、氷などは避けるべきです。

硬い大きな肉を噛みくだいた衝撃で、装置が外れたり破損したりする可能性があります。

硬い食べ物は小さくカットしたり、可能であれば柔らかくしてから食べるようにしましょう。

りんごはそのまま丸かじりするのではなく、薄くスライスして煮てから食べることで、装置に負担をかけずに安全に楽しむことができます。

矯正装置に挟まりやすい食べ物

肉や魚の繊維、トウモロコシやエノキダケなどは装置に絡みやすいため、できるだけ避けましょう。

色鮮やかなキャンディーやシリアルは、着色料や砂糖が含まれており、ブラケットやワイヤーにくっつくことがあります。

また、レーズンやドライクランベリーなどのドライフルーツも粘着性が高いため、食べる際には注意が必要です。

色の濃い食べ物を控える

カレーやソースなどの色の濃い食事を摂ると、矯正装置が黄ばむかもしれません。

着色しやすい食べ物を避けるか、摂取後にすぐに歯磨きをするなどの対策を行うことが重要です。

食事の工夫で装置トラブルを防ぐ

矯正治療中のお子さまが安心して治療を続けるためには、日々の食事にちょっとした工夫を加えることが大切です。

食材を小さく切る

大きな食材を一口で噛むと、歯や装置に負担がかかることがあります。

食材を小さく刻んでから摂ることで、噛む力を分散させることができます。

一口を複数回に分けて噛むことで、歯や装置にかかる負担を軽減できます。

調理方法を工夫する

食材の選び方だけでなく、調理法にも気を配ることで、お子さまの食事の幅を狭めずに済みます。

硬い食材は、煮込んだり蒸したりして柔らかくしてから提供しましょう。

例えば、野菜は蒸して柔らかく調理するか、刻んで摂ることで負担が少なくなります。

食事のタイミングを意識する

だらだら食べを防ぎ、口腔内のpHバランスを整えることも重要です。

食事の時間を決めて、規則正しい食生活を心がけましょう。

食後はしっかり口腔ケアをしよう

小児矯正中は、食事とブラッシングのタイミングを適切に調整することで、歯や矯正装置の清潔さを保ち、口腔健康を守ることが重要です。

毎食後に歯磨きをする

食事後すぐに歯を磨くことで、食べかすや食品の残りを取り除き、虫歯や歯周病のリスクを低減できます。

特に粘着性のある食品や糖分を摂取した後は、ブラッシングを行うことをおすすめします。

矯正中の口内は装置の影響で磨きにくくなるため、むし歯や歯肉炎のリスクが高まります。

タフトブラシや歯間ブラシを使用する

粘着性のある食品を摂取した後は、ブラッシングだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシなどを使って歯間の清掃も行いましょう。

これによって、矯正装置に詰まった食べかすを取り除けます。

タフトブラシは、矯正装置の細かい箇所を磨くのに適しています。

フッ素入りの歯磨き粉を使用する

フッ素入りの歯磨き粉を使用することで、虫歯予防効果を高めることができます。

当院では、矯正治療の来院ごとに虫歯のチェックを行い、フッ素を塗るようにしています。

それでも矯正治療が長期になり、清掃不良の場合には虫歯になることもあります。その場合は小さなうちにすぐに虫歯治療を行います。

食事とブラッシングの間隔

食事直後にすぐにブラッシングするのは、食事後の酸性環境によって歯のエナメル質が弱くなっている可能性があるため、少し時間を置いてから磨くことが推奨されます。

朝と寝る前のブラッシングは特に重要です。

まとめ

小児矯正中の食事には、装置の破損や着色、口内炎などのトラブルを防ぐために様々な配慮が必要です。

柔らかい食べ物を選び、硬いものや粘着性のあるもの、着色しやすいものは避けるか工夫することが大切です。

食後はしっかりと歯磨きをして、口内を清潔に保つことで、矯正治療をスムーズに進めることができます。

当院では、マイオブレースによる小児矯正で、歯を抜かない、目立たない、後戻りが少ない、負担や痛みが少ない、全身の成長発育を促すという5つの特徴を持つ治療を提供しています。

5歳から8歳が適応年齢で、顎の成長発育が最も期待できる時期です。

マイオブレースセミナーをマスターしたエデュケーターと呼ばれる専門スタッフが在籍し、院長自らが施術に携わることで、毎日対応が可能で、一貫性のある質の高い治療を提供しています。

お子さまの歯並びが気になる方は、お気軽にご相談ください。

詳細はこちら:たなべ歯科クリニック 小児矯正

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著者情報

当院は、患者さんに「来たかいがある治療」と思ってもらえるように、カウンセリングを重視した治療に力を入れています。
そのため、治療が終了しても定期的にメンテナンスで来院されたり、家族や知り合いの方を紹介いただいたりと、長くお付き合いを続けている患者さんが多いのが特徴です。
私のモットーは「よく診て、よく聴いて、よく説明(はな)す」です。そのため、出来るだけわかりやすく説明することを心がけ、説明は何回でもします。患者さんと一緒に治療方針を決めますので、こちらから押しつけるようなことは一切しません。
これからも患者さん一人ひとりにしっかりと向き合っていきたいです。
どんな些細なことでも、お気軽にご相談ください。

経歴

  • 1978年
    松山市立生石小学校卒業
  • 1981年
    松山市立西中学校卒業
  • 1984年
    愛媛県立松山南高理数科卒業
  • 1990年
    国立徳島大学歯学部卒業
    大阪名越歯科(高槻)勤務
  • 1994年
    大阪名越歯科(梅田センタービル)チーフドクター
  • 1998年
    たなべ歯科クリニック開院

資格・所属学会

  • 日本歯科医師会 会員
  • 愛媛県歯科医師会 会員
  • 松山市歯科医師会 会員
  • 河原学園 臨床実習主任