「うちの子、毎晩いびきをかいているけど大丈夫かな…」
そう感じたことのある親御さんは、少なくないはずです。
子どものいびきは「よく眠れている証拠」と思われがちですが、実はそうではありません。成長期の子どもにとって、いびきは顎の発達や呼吸習慣に深く関わるサインである可能性があります。
歯科医師として長年、子どもたちの口腔内を診てきた立場から、今回は「子どものいびきと矯正治療の関係」について、できるだけわかりやすくお伝えします。鼻呼吸・顎の発達・アデノイドとの関連まで、親御さんが知っておくべき情報をまとめました。
いびきや口呼吸が気になったら、まずはお口の状態を確認するだけでも歓迎しています
- お子さまが睡眠中にいびきをかくことが気になっている
- 口を開けたまま眠っていることが多い
- いびきや口呼吸が顎の発達に影響すると聞いて心配になっている
気になる症状を相談する(無理な治療提案なし)
お電話でのご相談:089-974-8111
子どものいびきは「珍しくない」が「放置は禁物」

まず知っておいていただきたいのは、子どものいびきはそれほど珍しい現象ではないという事実です。
小児のいびきの発生率は10〜12%とされており、決してまれなことではありません。しかし、だからといって「よくあること」と安心するのは早計です。
いびきは、睡眠中に上気道が狭くなることで空気の通り道が振動し、音が鳴る現象です。気道が狭くなる原因はさまざまですが、子どもの場合に特に多いのが次の要因です。
- 口呼吸の習慣化
- アデノイド肥大・扁桃肥大
- 顎の発育不全(顎が小さい・後退している)
- 肥満
- アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎
これらの要因が重なると、睡眠中に気道がさらに狭くなり、いびきが悪化します。
いびきを放置した場合のリスクも見逃せません。
- 成長ホルモンの分泌低下(睡眠の質が下がるため)
- 集中力・学習能力の低下
- 顔の成長への悪影響(歯並び・受け口・出っ歯など)
- 免疫力の低下
- 睡眠時無呼吸症候群へのリスク
特に「睡眠時無呼吸症候群」は、子どもにも起こりうる深刻な状態です。睡眠中に呼吸が止まることで脳が覚醒し、睡眠の質が著しく低下します。
お子さんのいびきが気になる場合は、「ただの癖」と流さず、専門家に相談することをおすすめします。
鼻呼吸と顎の発達の深い関係
鼻呼吸は、単に「鼻から息をする」だけではありません。
鼻呼吸をすることで、空気は鼻腔を通過する際に加湿・加温・フィルタリングされ、清潔で適切な状態で肺に届きます。また、鼻呼吸をしているとき、舌は上顎に自然と押し当てられた状態になります。この「舌の位置」が、顎の発達に大きく影響するのです。
舌の位置と上顎の発育
舌が正しい位置(上顎に接している状態)にあると、上顎は内側から適切な圧力を受けて横方向に広がっていきます。
一方、口呼吸になると舌は下がり、上顎への圧力がなくなります。その結果、上顎の発育が妨げられ、歯が並ぶスペースが不足しやすくなります。これが「叢生(そうせい)」と呼ばれるガタガタの歯並びにつながります。
口呼吸が習慣化すると、次のような問題が連鎖的に起こります。
- 上顎が狭くなる → 歯並びが乱れる
- 舌の位置が下がる → 気道が狭くなる
- 気道が狭くなる → いびきが悪化する
- いびきが悪化する → 睡眠の質が下がる
この悪循環を断ち切るためには、「鼻呼吸の確立」が根本的な解決策となります。
顎が小さいとなぜいびきをかくのか
顎が小さかったり後退していたりすると、舌の位置も後方に下がりやすくなります。睡眠中は筋肉が弛緩するため、舌がのど側に沈み込む「舌根沈下」が起きやすくなります。これが気道をふさぎ、いびきや睡眠時無呼吸症候群の原因となります。
顎の発達は、幼少期の呼吸習慣や舌の使い方と密接に関わっています。だからこそ、成長期に正しい習慣を身につけることが重要なのです。
アデノイド・扁桃肥大といびきの関係

子どものいびきの原因として、特に見逃せないのが「アデノイド肥大」と「扁桃肥大」です。
アデノイドとは何か
「アデノイド」…
鼻の奥、咽頭の上部にあるリンパ組織のことです。免疫機能に関わる組織ですが、繰り返す感染やアレルギー反応によって肥大することがあります。アデノイドが大きくなると、鼻の通り道が物理的に狭くなり、鼻呼吸が困難になります。
その結果、子どもは自然と口呼吸に移行します。
口呼吸が続くと、顎の発達に影響が出るだけでなく、「アデノイド顔貌」と呼ばれる特有の顔つきになることもあります。口がぽかんと開いた状態、面長な顔立ち、歯並びの乱れなどが特徴です。
扁桃肥大といびきの関係
扁桃(口蓋扁桃)は喉の奥にあるリンパ組織です。扁桃が肥大すると、気道を物理的に狭めます。特に睡眠中は筋肉が緩むため、気道がさらに狭くなりやすく、いびきが悪化しやすい状態になります。
アデノイドや扁桃の問題が疑われる場合は、耳鼻咽喉科への受診も視野に入れてください。歯科と耳鼻咽喉科が連携して対応することで、より根本的な改善が期待できます。
矯正治療は「歯並び」だけが目的ではない
「矯正=歯をきれいに並べる治療」と思っていませんか?
確かに歯並びの改善は重要な目標ですが、特に子どもの矯正治療においては、それだけが目的ではありません。口呼吸や舌の悪い癖といった「口腔習癖」を改善することで、顎の正常な発育を促し、全身の健康にアプローチすることが現代の小児矯正の考え方です。
機能的矯正治療とは
「機能的矯正治療」…
歯を機械的に動かすだけでなく、口腔周囲の筋肉の機能を改善することで、顎や歯が自然に正しい位置に誘導されるよう促す治療法です。
当院(たなべ歯科クリニック)では、世界100ヶ国以上で使用されている機能的矯正装置「マイオブレース」を用いた小児矯正を行っています。マイオブレースは、マウスピース型の装置を就寝時と日中1〜2時間程度装着しながら、口腔筋機能のトレーニングを組み合わせる治療法です。
マイオブレースが目指す5つの目標
- 鼻で呼吸できるようになること
- 美しい歯並びを実現すること
- 舌の位置が正しく整うこと
- 顔の骨格が正常に発達すること
- 上下の唇がしっかり閉じられること
これらの目標を達成することで、いびきの軽減や鼻呼吸の確立、さらには集中力の向上や免疫力の向上といった全身への好影響が期待できます。
実際に当院では、毎月100名以上のお子さんがトレーニングに取り組んでいます。8歳9か月の女の子が5か月で前歯のガタガタを改善した事例や、8歳6か月の男の子が7か月でお口ポカンを改善した事例もあります。
お子さまのいびきや口呼吸について、相談だけでもOKです。気になり始めたらお気軽にどうぞ。
5歳から始める小児矯正〜早期治療のメリット

「まだ小さいのに矯正なんて早すぎる」と思う親御さんも多いかもしれません。
しかし、5歳〜8歳という時期は、顎の骨がまだ発達途中(乳歯列・混合歯列期)にあり、習慣の改善がしやすい非常に重要な時期です。この時期だからこそ得られるメリットがあります。
早期治療で得られる8つのメリット
- 歯を抜かずに治せるケースが多い
- ブラケットを使わない治療が可能
- 痛みを感じることがほとんどない
- 矯正後の後戻りが少ない
- むし歯や歯周病のリスクを抑えられる
- 見た目を気にせず治療ができる
- 健康にも良い影響がある
- 他の矯正治療に比べて費用を抑えられる
特に「歯を抜かない」「痛みが少ない」という点は、お子さんにとっても保護者の方にとっても大きな安心材料です。
治療の流れとご家庭での取り組み
マイオブレースによる治療は、次の4つのステージで進みます。
- 習癖の改善…口呼吸や舌の悪い癖を取り除く
- 歯列の拡大…顎の成長を促し、歯が並ぶスペースを確保する
- 歯の配列…歯が正しい位置に生えるよう誘導する
- 保定…治療結果を安定させる
月に1回、院内でトレーニングを行います。ご家庭では保護者の方と一緒に、毎日10分間の練習をお願いしています。就寝時と日中1〜2時間程度、マウスピースの装着を続けていただきます。
治療期間は個人差がありますが、通常6か月〜2年程度です。早いお子さまでは2週間ほどで歯並びの改善を実感されることもあります。
費用について
当院の小児矯正(マイオブレース)の費用は以下の通りです。
- 精密検査:3,000円(税込)
- 基本治療費:300,000円(税込)
- 調整費:0円
- 治療中に使用する装置(2〜5個):追加費用なし
すべて自費治療となりますが、治療費が高額だからと治療をあきらめることがないよう、リーズナブルな価格設定にしています。
こんなサインがあれば早めにご相談を
お子さんに次のような様子が見られる場合は、一度ご相談ください。
- 毎晩いびきをかいている
- 口をぽかんと開けていることが多い(お口ポカン)
- 猫背が気になる
- 指しゃぶりの癖がある
- 歯並びが気になる(ガタガタ・出っ歯・受け口など)
- 朝起きても疲れが取れていないように見える
- 集中力が続かない、落ち着きがない
これらの症状は、口呼吸や舌の悪い癖が原因となっている可能性があります。
「うちの子、当てはまるかも…」と感じた親御さん、ぜひ一度ご相談ください。
当院では、マイオブレースによる小児矯正セミナーをマスターした「エデュケーター」と呼ばれる専門スタッフが在籍しており、さまざまなご不安・ご疑問にお応えします。また、院長自らが施術に携わることで、一貫性のある質の高い治療を毎日提供しています。専用のアクティビティルームも完備しており、お子さんが楽しくトレーニングに取り組める環境を整えています。
まとめ〜子どものいびきは成長のサインかもしれない
子どものいびきは、単なる「寝ている証拠」ではありません。
口呼吸・顎の発育不全・アデノイド肥大など、さまざまな原因が絡み合っていることが多く、放置すると睡眠の質の低下や顔の成長への悪影響、さらには睡眠時無呼吸症候群のリスクにもつながります。
一方で、5歳〜8歳という成長期に適切な治療を始めることで、歯並びの改善はもちろん、鼻呼吸の確立・姿勢の改善・集中力の向上など、全身への好影響が期待できます。
「歯並びが気になる」「いびきが心配」「口がいつも開いている」…そんなお悩みをお持ちの親御さんは、ぜひ一度たなべ歯科クリニックへご相談ください。お子さまの成長を、一緒に考えましょう。
▼ 小児矯正(マイオブレース)の詳細・無料相談はこちら
いびきや睡眠中の口呼吸が気になり始めたら、まずお口と顎の状態を確認するところからはじめましょう。お子さまの成長に合わせてご対応します。
持ち物は健康保険証のみ。追加のご用意は不要です。
30秒で相談を予約する
089-974-8111
月〜金 9:00〜13:00・14:30〜18:00 / 土 9:00〜14:00(日曜定休)
この記事の監修者

たなべ歯科クリニック院長 田邊泰宏
経歴
-
1990年
国立徳島大学歯学部卒業、大阪名越歯科(高槻)勤務
-
1994年
大阪名越歯科(梅田センタービル)チーフドクター
-
1998年
たなべ歯科クリニック開院
愛媛県松山市にて、予防歯科からインプラント等の高度な自由診療まで幅広く対応。丁寧なカウンセリングを信条とし、地域の皆様が一生自分の歯で歩める健康づくりを支えている。




